2009年6月21日日曜日

After everything that Jenny's been through?

今日は「Lの世界」です。遊び心満載のこのドラマ。以前にアリス役のレイシャ・ヘイリーのCMモチーフについて書きましたけど、今日はこちらのシーンをご紹介。


シェーン(キャサリン・メーニッヒ)とジェニー(ミア・カーシュナー)が話をしているシーンなんですけど38秒辺りでジェニーが、Are you gonna do Patrick Dempsey's hair for some kind of commercial this morning? ってシェーンに聞いているんですよね。シェーンは美容師なので、「今日はコマーシャル撮影でパトリック・デンプシーのヘアセットをするの?」って今日の仕事について聞いてます。このパトリック・デンプシーって言わずと知れた「グレイズ・アナトミー」のデレク役でおなじみの俳優さん。

でね、それはいいんですけどその後のシェーンの答えが、I'm doing Eric, Eric Mabius. なんですー!「エリック・メビウスのセットをするんだ」って言っているんですけど、このエリック・メビウスって今は「アグリー・ベティ」のダニエル役で有名だけど、その前には「Lの世界」にもシーズン1にジェニーの恋人ティム役で出演していて。ジェニーが女性に目覚めてしまって振り回されるって役だったんですけど。エリックが「Lの世界」に出ていたことを知っている人は絶対ニヤリとしてしまうシーンになってます。あえてエリックの名前を出している辺り、制作陣が楽しんで作っていることがわかりますねー!

ちなみにこのシーン、アリスがジェニーとシェーンが関係を持ったことを察知してしまうシーンで、アリスのリアクションが超面白いです!

さてとそんな「Lの世界」から今日取り上げるのは、下の動画1分30秒辺りのこちらのセリフ。



"After everything that Jenny's been through?"


シェーンが親友&ルームメイトであるジェニーが別れた直後の元彼女ニキ(ケイト・フレンチ)と関係を持ったことで、ジェニーがシェーンを締め出している状況。それを隣に住む友達のベット(ジェニファー・ビールズ)とティナ(ローレル・ホロマン)のカップルが見て、シェーンたちについて話をしているというシーンです。ベットは「かわいそうなシェーン」(Poor Shane.)とシェーンに同情的ですが、ティナは「ジェニーがシェーンと二度と口をきかなくても、私は責めないわ」(I wouldn't blame Jenny if she never spoke to Shane again.)とか「シェーンがしたことは許されないことよ」(It was unforgivable what Shane did.)と言ってシェーンのした行動に否定的。ま、元々ベットは浮気性なところがあるし、ティナは一筋なタイプなので、その辺が意見に反映してます(笑)。

そしてそこでティナが言っているのが今日取り上げたセリフ、It was devastating. After everything that Jenny's been through? です。ポイントはhave been through の部分。これで「経験する」とか「色んな目に合う」とかいう意味になる表現です。「苦労してきた」みたいな意味が含まれることも。ここではティナが「ジェニーが味わってきた色んなことの結果がこれ?悲惨すぎるわ」って言っている感じかな。ジェニーは信頼していたアシスタントに裏切られて仕事を失ったり、ニキとも別れなきゃいけなかったり、色々大変な時期を過ごしていたんですね。そして最終的にシェーンの裏切りなので、そのことをティナが指して言っている感じ。

ちなみにこの後でベットが、Poor Shane, been through a lot too. って言ってます。これも同じ発想。「シェーンだって色々苦労してきたわよ」みたいな意味。やっぱりベットはシェーンの肩を持ってます(笑)。

これもこう意味を日本語で考えていてもイマイチイメージがつきにくい感じがするので、いくつか例をみていきたいと思います。まずは「ER 緊急救命室」から1分56秒辺りです。


自分の教え子ルーシーと共に精神を病んだ患者に刺され、ルーシーは死亡、自分も大怪我をしたカーター。自暴自棄になって、病院の薬を用いて薬物中毒になってしまいます。それを同僚に見つかってしまい、呼び出しを受けているシーン。カーターに残された選択肢は、薬物中毒の更生施設へ行ってリハビリを受けるか、クビかだって言われています。

そしてそれを聞いたカーターが言っているのが、You have no idea what I’ve been through these last a few month. っていうセリフ。これも上の例と同じで、have been through が使われていますよね?ここも「経験してきた」みたいな意味になるので、文全体では「僕がここ数ヶ月どんな経験をしてきたかなんて、あなたたちにわかりはしないさ」って感じかなって思います。

次は「アグリー・ベティ」から56秒辺りです。


アマンダ(ベッキー・ニュートン)がルームメイトとして越してきて以来、今まで以上に出費がかさんでいるベティ(アメリカ・フェレーラ)が「どうして2人で住んでいるのに、今まで以上にお金を払っているんだろう、私?」って姉のヒルダに愚痴っているシーンです。ま、アマンダがちゃんと家賃を払っていないし、ベティのモノを勝手に食べたり飲んだりするのが原因なんですけどね(笑)。そこでヒルダが「『家賃、どこ!?』って言ったの?」(Have you tried, "Where's my rent, bitch?")って聞いてます。

そこでベティが言っているのが、No. Look, Amanda has been through some really tough times lately. というセリフです。また出てきましたね、have been through。今度は後ろに、some really tough times が付いているから、「本当に大変な時を過ごしてきた」って感じの意味になりますね。文全体では、「ううん。だってアマンダは最近本当に大変だったから。色々あって」みたいな感じですよね。

優しいなぁ、ベティ。さらには「アマンダは間違った決断をいっぱいしたし、借金もいっぱい作ってしまったけど、でもそんな生活を一変すべく一生懸命頑張っているから」(She made some bad decisions. Yes. And she got herself into a lot of debt. But I really do think, like, she's trying to turn her life around.)とまで言ってアマンダをフォローしてますもんね。ま、そのアマンダは、お買い物袋をいっぱい抱えて帰ってきてしまうわけですけども(笑)

最後は「ラリー・キング・ライブ」にライオネル・リッチー(Lionel Richie)とニコール・リッチー(Nicole Richie)親子が揃って出演した時のインタビューから、1分2秒辺りです。


司会のラリー・キング(Larry King)が、Nicole, you have been through some turbulent times. ってニコールに切り出してます。これ、上の「アグリー・ベティ」の例とほぼ同じ形ですよね?tough times なのか、turbulent times なのかの違いはあるけど、それは使っている表現が違うだけですし。ここは意味的に「ニコール、あなたは荒れていた時期がありましたよね」とか「大変な時期を過ごしましたね」みたいな感じかな。ニコールはドラッグ中毒だった頃とかがあるし、パーティ三昧だった頃もあるし、その辺を指して言っている感じかなって思います。

それにしてもこのインタビューを見てもわかるように、ニコールは本当に落ち着きましたねー。ママになってパートナーのジョエルにも支えられて、ほんと素敵になったと思います☆そして相変わらず英語がとっても聞きやすい(笑)。それは関係ないか。パリスもニコールみたいに方向転換できたら良かったのにね。まだまだ落ち着かないですよね。彼女は。

さてと、今日の表現もこんな感じでよーく使われます。have been through って現在完了の形なんですけど、そういう文法的なことはあまり考えず丸ごと覚えてしまえばOKだと思います。そしてもうちょっと余裕があれば、through の後ろにa lot やら tough times やらがつくと、大変な思いをいっぱいしてきた、みたいな意味になるんだなーってことも合わせて覚えておくといいと思います!とってもよく聞く表現なので是非バッチリ覚えちゃってくださいねー。


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