2009年6月3日水曜日

It's up to you.

今日は「Lの世界」です。私がこのドラマを好きな理由の1つに出演者がみんな仲良さそうっていうのがあって。今の絶対アドリブだなーみたいなシーンも多いし、作り手側も楽しんで作ってるんだろうなーっていうのがわかる遊び心にあふれたシーンがあったりするし。ということで、今日はそんな遊び心がみられるシーンでもちょっと取り上げてみようかなっと。

シェーン(キャサリン・メーニッヒ)がルームメイトであるジェニー(ミア・カーシュナー)と関係を持ってしまった翌日に、友達のアリス(レイシャ・ヘイリー)にそのことを話しているシーンなんですけど。ヨーグルト食べながら「でも良かったんだよ。」(It was good.)ってジェニーとの夜のことを言うシェーンにアリスが「どんな風に良かったの?」(How good was it?)って聞いてます。そしてシェーンは「予想してたよりも良かった、って感じによかった」("Better than I expected" good.)って言ってるんです。



これね、明らかにアリス役のレイシャが出ているヨーグルトのCMをモチーフにしたシーンなんですよね。そのCMでレイシャがヨーグルトがどれだけおいしいかってことをThis is ~ good. って感じで、~のところに色々言葉を入れて表すってものがあるんです。例えばThis is first kiss good. とか。「ファーストキスみたいにおいしい」とかね。実際のCMを見てもらった方が早いと思うので下の動画でどうぞ。レイシャの髪が超短い&ブルネットです。このCMを知った上で上の「Lの世界」のシーンを見ると、シェーンの言ったBetter than I expected good. が明らかにこのCMから来ていることがわかって、作り手側の遊び心が伝わってきますよねー。そういうのって素敵!!と思うわけです。



さて、そんな「Lの世界」から今日取り上げるのは、下の動画1分36秒辺りのこちらのセリフ。




"It's up to you."


ジョディ(マーリー・マトリン)との関係がイマイチうまくいかなくて悩んでいるベット(ジェニファー・ビールズ)が、元彼女のティナ(ローレル・ホロマン)に自分の何がいけないのか教えて欲しいと聞いているシーンです。ティナはためらいながらもベットがいつも主導権を握らないと気がすまないのが原因(You are a control freak.)って言ってます。「あなたはいつも自分のことが他の人のことよりも大事だって思ってる。あなたの仕事、あなたがしたいこと、あなたの考えが常に正しくて、常により大切だっていう状態は、恋愛関係においてはすごくすごく大変なことだわ」(You think your things are more important than everyone else’s and that’s really really hard in a relationship when YOUR work, YOUR needs, YOUR ideas are always right, always on a higher plane.)ってガッツリぶっちゃけてます。ティナ。

でも落ち込むベットに「でも付き合ってきた退屈な男たちよりは、どんな時でもあなたを選ぶわ」(I’ll take you over the safe boring man I’ve been seeing any day.)って言って慰めるのも忘れません。アメとムチ(笑)。でもやっぱりやさしー、ティナ☆そしてティナは、「あなたとジョディは対等なんだわ。彼女はあなたと同じくらい強い。」(You met your match in Jodie. She is as strong as you are.)と言った後に今日取り上げたセリフを言ってます。

It's up to you. これ、丸ごとで「それはあなた次第だ」とか「その判断はあなたに任せるよ」というような意味になる表現です。up to って英語で言ったら、the responsibility or choice of someone (ある人の責任、選択)っていう意味だから、「あなたの責任」、「あなたの選択」=「あなた次第」ってなるってことですね。だからここではティナがベットに「それはあなた次第よ。本当に出来る?」(It’s up to you. Can you handle it?)って、ベットがジョディと対等な立場で関係を維持できる?って聞いてあげている感じですかね。ま、裏を返せばティナは自分とベットは対等な関係で付き合ってたとは思ってない、ってことですけど。

この、It's up to you. はチョー大事。わたし的に。すっごい使い勝手が良いです。ということで他の例も見てバッチリ用法を頭に入れちゃいましょう!ってことで「グレイズ・アナトミー」から1分32秒辺りです。




死刑が確定している受刑者が患者として運ばれてきて手術を受けています。もう何日か後には死刑になることがわかっていて、本人も死刑になる前に死にたいと言っているんです。そんな彼の手術中に、自分の患者である男の子が臓器移植を必要としているドクター、ベイリーが手術室に入ってきて、彼の手術をやめるようにお願いをしています。そうすれば彼の臓器を使うことが出来るから。そこで執刀医であるデレク(パトリック・デンプシー)がベイリーに向かっていっているのがこのセリフ。

It's up to you. Am I an executioner, or am I a surgeon. It's up to you. It's your call. ここのIt's up to you. も「君次第だ」とか「決めるのは君だ」とかいった感じの意味になりますね。要は彼を生かすために手術をするのか、自分の患者を助けるため、臓器のために見殺しにするのかは君が決めろってデレクが言っている感じ。難しい倫理的な問題っていうシーンですね。セリフ全体の意味としては「決めるのは君だ。僕は死刑執行人か?それとも外科医か?君次第だ。君が決めなさい」って感じですかね。もちろんいくら彼が死刑囚とはいえ助けられる患者を助けない、って選択は結局ベイリーも出来ないわけですけど。

上の2例を踏まえて、ちょっと変形バージョンも。キャサリン・メーニッヒが出演する秋から始まる新ドラマ「Three Rivers」のプレビューから28秒辺りです。




これ、臓器移植がテーマの医療ドラマらしくて、ケイトが演じているのがその臓器移植チームのドクターの1人。まだプレビューなので背景が全くわかりませんが、多分担当していた臓器のレシピエントの1人をケイトが助けられなくて落ち込んでいるって感じだと思います。泣いているケイトに仲間のドクターの1人が「僕らは何もコントロール出来ないんだ」(We don't control anything.)って声をかけています。

それに対してケイトは、「それは父が信じていたこととは全然違う」(That is so not what my father believed.)って言ってます。ケイトの父親は優秀な外科医だった、っていう設定らしいので。そして続けて言っているのが、He said that it was up to us to be the best what we do, and never give up, and take chances, and do the one thing nobody else can do because you are the last hope. っていうセリフ。

今回は、it was up to us ってus が来てますよね?これもIt's up to you. と発想的には同じ。意味は「私たち次第だ」ですよね。ただ文脈的に、ここでは「私たちの責任だ」とか「私たちの義務だ」とかいう感じです。「私たちにかかってる」みたいな意味も含むのかな。この場合、It's up to you. の日本語訳、「だれだれ次第だ」って意味でとらえるよりも、英語のup to の意味を考えた方がしっくり来るかも。ということでセリフ全体としては、「父は、医者としてベストであり、決してあきらめず、賭けに出て、他の誰も出来ないことをやってのけるのは私たちの責任だって言っていた。だって私たちが最後の希望なんだから」って感じかな。

ってちょっと文法っぽい話になっちゃったので、とりあえずそれは余談ってことで、まずはIt's up to you. をこの形で丸ごと覚えちゃえばいいと思います。私は、「ディナー、何食べたい?」(What do you want to eat for dinner?)って聞かれたりして、「お任せー」って言う時なんかに、It's up to you. ってよく使うかな。簡単だけど大事な表現なので、是非覚えてしまいましょう!!


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