2009年6月16日火曜日

Whatever.

ABC局のプロモが面白いんですよー!って何度か書いたんですが、実は昨日取り上げた「LOST」のシーンを模したパターンもあったりします。出演しているのは「デスパレートな妻たち」のスーザンことテリー・ハッチャー(Terri Hatcher)と、「ロスト」のジャックことマシュー・フォックス(Matthew Fox)。2人一緒にキッチンで料理をしているんですけど、「おたま、どこ?」(Where's the ladle?)って聞いたジャックに、スーザンが「アイランドの上よ」(It's on the island.)って言ってます。このisland は「島」って意味ではなく、「キッチンの中央にある調理台」って意味なんですけど、これを言われたジャックが「(島に)戻らなきゃ、ケイト」(We have to go back, Kate.)って島のこと思い出しちゃってるっていう、island っていう単語をうまく使ったCM。「ケイトって誰よ?」(Who's Kate?)っていう最後のスーザンの一言が絶妙ですね(笑)。

ちなみにこのCMで使われている「おたま」っていう意味のladle っていう単語、個人的に超思い出がある単語で。ネイティブとおたまじゃくしの話になって(なんで?って感じだけど(笑))、「おたま」を説明するために「ラドルだよ、ラドル。」って発音したんですけど通じなくて、「あ、じゃ、リドルかも」って言ってもますます「なぞなぞ(riddle)のこと?」って言われたりして通じなくて、最終的に「あー、レイドル(ladle)ね!」ってわかってもらうのにだいぶ時間がかかったんです。これ、単語を文字で覚えてて発音を知らなかったっていう典型的なパターン。おたま=ladle は知ってても、発音をしたことがなかったからどうやって発音される単語なのかは知らなかったんですよね。そういう意味でも「音」をちゃんと覚えるのは大事。聞いた時にも自分の思っている音と違えば、単語とその音が結びつかないから聞き取れないし。ということでladle の発音にも注目しつつ、プロモ見てみてくださいねー。あ、ちなみに「おたまじゃくし」は、tadpole って言います。ま、あんまり使い道ないですけどね(笑)。





さて、今日は「グレイズ・アナトミー」から下の動画、7秒辺りのこちらのセリフを取り上げます。





"Whatever."


彼氏であるデレク(パトリック・デンプシー)と一緒にある治療法を確立したメレディス(エレン・ポンピオ)なんですが、医学雑誌にはデレクの名前だけがクレジットされてメレディスは不満。そのことでデレクに文句を言ったところ、「君はまだレジデントで、赤ちゃんなんだからクレジットの資格はない」って言われて喧嘩になってしまいました。その後で、メレディスが親友のクリスティーナ(サンドラ・オー)とバーで飲んでいるというシーンです。

「デレクに私は赤ちゃんだって言われたわ。まだ学ぶことがたくさんあるって」(So Derek said that I was a baby. And that I had a lot to learn.)というメレディスにクリスティーナが言っているのが、今日取り上げたセリフです。Whatever という単語には、「~するものは何でも」とか「どんなことが何々しようとも」とか色々意味があるんですけど、今回のように一語で言い切っているみたいな形になると、「どうでもいい」とか「知ったことか」というような意味の表現になります。つまり、何かを話すのが面倒だとか、興味がないっていうことを示すための返事、みたいなイメージ。ここもクリスティーナがWhat? Ugh. Whatever. って言っているので、「何、それ。どうでもいいわ。そんなこと」って言っているようなイメージです。

この例だけ見てもなかなかイメージがつかみにくいかもしれないので、他の例もたくさん見てみようと思います。同じく「グレイズ・アナトミー」から9秒辺りです。




クリスティーナのところへオーウェン(ケヴィン・マキッド)がコーヒーを持ってやってきて、「今日友達が足りてないみたいだから、僕が代わりをしようかと思ってね」(Seems like you're short of a friend today, so I thought I'd fill in.)って声をかけています。この日、クリスティーナは親友のメレディスと大喧嘩をしたので、それでオーウェンが慰めに来ているイメージ。でも、それに対するクリスティーナの答えが、Whatever. Colleagues aren't friends, they're competitors. です。

このWhatever. も「どうでもいいわ。」とか「だから何?」って感じですよね。「同僚は友達じゃなくて、ライバルだから」って言ってます。この辺、クリスティーナっぽいなー、ほんと。キャリア優先。ま、実はやさしいんだけど。そして、このWhatever. 、クリスティーナが本当によく口にするセリフでもあります。

もう1つ、「グレイズ・アナトミー」から34秒辺りです。




クリスティーナのルームメイト、カリー(サラ・ラミレス)が家賃が払えないの、って言いに来てます。そして、アリゾナ(ジェシカ・キャプショー)との関係を父親に打ち明けて以来、家族と口をきいてもらえないとも言ってます。クリスティーナは「別れたって言ったらどう?誰と付き合うかなんて、そもそも他の人には関係ないんだし。でしょ?」(Well, why can't you just tell them you guys broke up? It's no ones business who you go out with anyway. Right?)って言ってます。そしてそれを聞いたカリーは「ほんとに嘘をつくべきだと思う?」(You really think I should lie?)ってクリスティーナに聞いてます。

そこでクリスティーナが言っているのが、I really think you should pay rent. But, you know, whatever. です。「ほんとに家賃を払うべきだと思うわ。でも、まぁどうでもいいわ」って感じですね。意味的には。カリーの悩みより、家賃が大事(笑)。クリスティーナ、ほんといいキャラしてます。

クリスティーナ三連発って感じだったので、次は「Lの世界」から58秒辺りです。




人はみんなつながっているっていう独自の理論を披露しているアリス(レイシャ・ヘイリー)が、自分とデイナ(エリン・ダニエルズ)がつながっていることを証明しようとしているシーンです。関係を持った人をチャートに書き込んでいって、アリスが「私とあんたがつながるのに、間に何人入っているか見てみようよ」(Let's see how many people it would take to link you and me.)って言ってます。

それに対するデイナのセリフが、Whatever, that's impossible. です。ここも「知ったこっちゃないわ。どうせそんなこと、不可能だから」って言っているようなイメージです。こう見てくると、Whatever. ってなんか相手にやる気なーく返事している感じのイメージですね。

もう1つ、「Lの世界」から41秒辺り。




乳がんへの認知を高めるためのイベントに参加している仲間達ですが、ティナ(ローレル・ホロマン)がジェニー(ミア・カーシュナー)とニキ(ケイト・フレンチ)がキスをしているのを見つけて焦ってます。ニキはハリウッドの超売れっ子女優で、ティナがプロデューサー、ジェニーがディレクターをつとめる映画に主演しているんですが、ニキがジェニーと恋愛関係にあること、つまりニキがゲイだということが世間にバレると大騒ぎになるのを恐れるニキのマネージャーから、ティナはそれがバレないようにするように固く言われているんです。

それなのにニキとジェニーはお構いなし。ジェニーのマネージャー、アデルに雑誌のカメラマンが惚れているだとか、アデルはゲイなのか?とか全然関係ないことを話し出すので、そこでティナが言っているのが、Shut up! Okay? Whatever. Fine. です。これも「いいから黙って!!どうでもいいわよ。そんなこと」みたいな感じかなって。あきれて会話を若干投げ出し気味な感じですよね?

その後も「ジェニーとニキが一緒にいるところを見られちゃいけないのよ」(But you guys are not supposed to be seen together. Okay?)っていうティナに、ニキは「道端でセックスするってわけじゃないし、大丈夫よ。サングラスすれば、誰も私に気づかないし」(It's not like we're gonna be having sex on the side of the road. Here. Look. I'll put these on and no one will recognize me.)って言ってますが、直後にニキだってバレてますけど(笑)。かわいそうな、ティナ(笑)。

最後は「CSI:科学捜査班」から27秒辺りです。




殺害された被害者の行動を把握すべく、被害者のTwitterを読んでいるアーチーとグレッグ。赤裸々に色々つづっている彼女のウェブ日記を見て、「プライバシーを大事にしない人もいるんだな」(Some people just don't value privacy.)というグレッグに、アーチーは「彼らはプライバシーなんて望んでない。秘密のないことを大事にしてるのさ」(They don't expect privacy. They value openness.)って言ってます。

そしてそれを聞いたグレッグが、Whatever. って言ってます。これも、そういう人たちのことにあきれたグレッグが、「どっちでもいいけど」とか「どっちでも関係ないけど」って言っている感じですかね、と思います。

と、こうやって見てくると何となく使われる状況がわかってくるのかなって思います。話をしている相手が前に何か言ったことに対して、それを受ける形で使われていて、しかもやる気なく返事しているというか、興味ない感じを醸し出しているというか、投げやりというかそんなイメージですよね。これも、よーく耳にする表現ですし、使えるシチュエーションも多いので、今日取り上げた動画を何度も見て是非使い方、覚えてしまってくださいね!


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